『塔』6月号掲載歌

車窓より雲の連山見たること六人部屋の母に話せり

おいしくないご飯なのだと言う母のためにうぐいす餅を買いおり

目覚めれば丸まっており薄氷(うすらい)を破るがごとく体を伸ばす

子宮なき洞に卵巣・卵管は垂れてしまわぬものなのだろうか

大丈夫と医師は大きく笑いたり逆立ちしても落っこちぬらし

同じことに気づく嬉しさ 沈丁花咲き出したねとメール来れり


(池本一郎氏選)
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by mizuki_nim | 2009-06-30 20:30 |