音楽にできること

題詠マラソン仲間(勝手に仲間扱い)でプッチンプリン好き好き仲間(ネーミング長すぎ)の那賀神哲さんが二村英仁ファンだということで(とかこけて)、短歌とは関係ないですが二村英仁さんのスマトラ沖地震津波災害復興支援コンサートの模様を書いてしまいます(と言っても、音楽的にどうの・・・なんてことはわかりませんので書いてありません)。



 場所は青山学院ガウチャー記念礼拝堂。立派な礼拝堂でした。席は自由で、整理券による入場で混乱もなく、前方中央付近の場所を確保。
 午後3時よりすこし遅れての開演。
 まずは、A.ペルト/フラトレス。伴奏は礼拝堂ならではのパイプオルガン(永見亜矢子さん)。初めて聞く曲で、何というか、不思議な曲でした。ペルトはエストニアの作曲家でフラトレスというのは「兄弟」と言う意味だそうです。あの曲がなぜ「兄弟」なのかはよくわかりません。
 二曲目はバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調 BWV.1003。これは聴き応え充分でした。やはりバッハはいい。
 15分の休憩の後、舞台に現れた二村さんはヴァイオリンを持っていません。代わりにマイクを持っています。
 今日のコンサートを開いた経緯、このコンサートを主催するNPO(カルチャー・ブリッジ。二村さんが理事長を務め、芸術の持つ可能性を広げていき、ひいてはそれが「文化の架け橋」となり、人々の心の中に平和を築くことに貢献することを目的とする団体。(特定非営利活動法人申請中))についてお話しをされる。そして、このコンサートのゲストであるコントラバス奏者ミルトン・マシャドリー氏の紹介。マシャドリー氏も二村さんと同じくユネスコ平和芸術家です。二村さんがマシャドリー氏に日本の印象などを聞く。インタビュアーも通訳も二村さん担当。ここで曲目変更のお知らせ。マシャドリー氏たっての希望ということで、コル・ニドライという曲から「グリーンスリーブスの旋律による二つの主題」に。ノルウェーのコントラバス奏者の編曲、ということでした。
 マシャドリー氏のソロ。コントラバスとはこれほどまでに美しい音色なのかと思いました。柔らかい音とグリーンスリーブスの物悲しい旋律が見事にあっていました。
 ボッテジーニの協奏的大二重奏曲(後で調べたら「ヴァイオリンとコントラバスのための」と注釈(?)がついているようです)。パイプオルガンも加わったので三重奏曲かも。
 明るく楽しい曲でした。特にそう思わせたのは、奏者が本当に楽しそうに演奏しているからでしょう。二村さんとマシャドリー氏は顔を見合わせてにっこり笑うし、加えてマシャドリー氏は客席に向かっても表情豊かに嬉しそうに楽しそうに笑いかけて演奏される(パイプオルガンの永見さんは背中しか見えず残念至極。でも笑顔であったと)。こちらまでにこにこしてしまいましたよ。そう言えば、コントラバスではないけれどあのヨーヨー・マ氏も楽しそうに演奏されるなぁとTVを見て思ったことなど思い出しました。音楽たる所以を感じたりして。
 演奏後、ブラヴォー!!と心の中で叫ぶわたくし。他の方々もそうだったでしょう。大きな大きな拍手でした。
 素晴らしい二重奏(三重奏?)の後、ヴィターリのシャコンヌ。これはとても好きな曲。さて、と待ち構えていると、二村さんが定位置からすたすたと歩き出す。前回の演奏でマシャドリー氏が使った椅子が片付け忘れられていたのでした。それをひょいっと持って「片付けときましょうね」とにっこり一言。自ら椅子を片付けます。客席もうふふふ。あー、二村さんだなぁ。彼のこういうところがいいですねぇ。すっかり和んだところで演奏が始りました。パイプオルガンにヴァイオリンの音が重なっていつにもまして素晴らしい。圧巻。コンサート最後の曲として、二村さんのありったけの思いがこめられているようでした。
 こちらもまた割れんばかりの拍手が。ああ、すっかり手が痛くなってしまいました。でも叩く。
 アンコールはシューベルトのアヴェ・マリア。この曲は昨年も聴いたのですが、一味も二味も違うように感じました。本来演奏されるべき場所だからなのでしょうか。今日はアンコールはこの一曲のみ(いつもなら4,5曲はある)でした。
 カーテンコールでは二村さんを中央にマシャドリー氏、永見さんの三人が並ぶ。マシャドリー氏が手を繋ごうという仕草をして、三人が繋いだ手を上に上げると鳴り止まない拍手はさらに大きくなりました。と、ここでどうも二村さんのお茶目心がうずいてしまったらしく、なんと彼はぴょんと飛び跳ねたのです。子供のように。垂直とびですよ。笑いが拍手に混ざります。ああー、二村さん、お茶目すぎますって!でも、こんなことする二村さんが大好きなんです。こんなところで告白してもしかたないのですが(笑)。
 二村さんが笑いの取れるヴァイオリン奏者を目指しているかはわかりませんが、彼のコンサートはいつも楽しい。そのせいなのか、観客の年齢層が幅広いように思います。男性もかなり多くなってきました。
 二村さんの活動がもっともっと知られて評価される時が来るのを願ってやみません。


ボッテジーニ/協奏的大二重奏曲
目を合わせ弦を震わすGran Duo Concertante笑みもまた楽(がく)

ヴィターリ/シャコンヌ
オルガンと重なってゆく旋律の波間にこの身漂わせよう

アンコール曲・シューベルト/アヴェ・マリア
静寂にふりそそぎたるアヴェ・マリア慈雨のごとくに吾を潤さむ
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by mizuki_nim | 2005-03-28 20:35 | 徒然につづる