『塔』8月号掲載歌

近鉄の電車の扉のんびりと開きゆくまで人は待ちいる

わたしたち歩くスピード速くない?東京でなら普通だよねぇ

大き河ながるるごとくみやこには大和時間というがあるらし

ひと筋の雲がふもとに伸びてゆく護法童子の疾走ならむ

山寺のお堂で迷子になりたるに毘沙門天のお使いに遇う

寅の子のあたまはつるり撫でられて午後のひかりを金色に照る



(吉川宏志氏選)
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by mizuki_nim | 2010-09-04 19:07 |