『塔』2月号掲載歌

花びらの一枚だけがほどけいてどちら周りで開いてゆくか

花びらのじょじょに透けゆくコスモスにペットボトルで水をやる朝

縮れたる花びら摘めるベランダに泣くのはおやめとう声聞こゆ

西へ行く車窓に朝の日を浴びて富士の稜線くきやかに見ゆ

立冬の朝の空気の冷たさを嵐電天神川駅に知る

紅き葉をくるんくるんと回しつつ琵琶湖疏水に沿いて歩けり



(池本一郎氏選)
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by mizuki_nim | 2011-03-27 15:32 |