塔8月号掲載歌

奥社までゆくつもりですと応えるに旅館のひとが杖貸しくるる

おみくじを細くたたみて引き結ぶ来ぬというなら先に行きます

展望台から乗り出せど瀬戸内の海と空との境目見えず

犬も息切らせてのぼる石段のおそらくは今千段目あたり

すぐそこに泊まりいるゆえ襖より抜け出して来よ、応挙の虎よ


(吉川宏志氏選)
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by mizuki_nim | 2011-09-21 21:28 |