060:影

蒼海に濃く島影を現してケルトの神は手招きをする



アイルランドの西、アラン諸島の一つイニシュモアに船で向かった。
前年同じ時期に行った友人から「天気が悪いと船が揺れる。酔い止めを飲んで、甲板に出るなら波をかぶってもいい格好で行け」と言われていたのだが、朝から晴天。波も穏やかで、甲板に出ても時折波しぶきがかかる程度。
酔い止めもいらなかったかもしれない。
風が心地よくずっと甲板のベンチに座って海を眺めていた。
やがて、水平線に島影が見えてきた。
ようこそ、と声が聞こえた。
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by mizuki_nim | 2005-06-12 19:47 | 題詠2005