(UNTITLED)

月曜のあさ音をたてふるなかに傾ぐる傘の骨がきしみぬ
半地下のカフェの窓辺にさまざまの脚がすぎゆき ストロー回す
フルートの音が聞こえてももうわれは笹井宏之とすれ違へない
歌のことばひとつひとつがたましひのかけらにあれば君に触れゐる
天からの散水を待ち祖母(おほはは)は今日も畑に出てゐるといふ
母の家で寝転びながら本を読み八月十二日が終はるを

(塔11月号 真中朋久氏選)

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by mizuki_nim | 2014-04-06 14:15 |