雪が降る

腰に足に電気かけられつつ話すゆふべの恵方巻きのことなど
手紙はもう結構ですと天に言ひきざはしのかどに靴底こそぐ
さざんくわの咲きゐる枝の両腕を空にさしあげ雪だるまをり
陽の当たる道をあゆめば側溝に雪解の水のたえなく流る
廃業の<ラーメン誠>に降りしのちあたりにかたく雪は凍りぬ
雪だるまづくりが下手になつてゐてなんてつまらぬ人生だらう

(5月号 池本一郎氏選)

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by mizuki_nim | 2014-12-31 22:00 |