002 春過ぎて

002: 持統天皇(じとうてんのう)
春過ぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山
はるすぎて なつきにけらし しろたえの ころもほすちょう あまのかぐやま
春が過ぎて夏が来たようです。(夏の衣替えのために)白い衣を干すという天の香具山に真っ白な衣が干してありますね。

てふ(ちょう)・・・と言う
白妙・・・カジノキやコウゾの皮の繊維で織った白い布。白栲。
白妙の・・・枕詞。
1.衣・布に関する「衣」「袖(そで)」「袂(たもと)」「たすき」「紐(ひも)」「領布(ひれ)」などにかかる。
2.白い色の意から、「雲」「雪」「波」「浜のまさご」などにかかる。
3.栲(たえ)の材料となる藤、また白栲で作る木綿(ゆう)と同音の「ふぢ」「ゆふ(木綿・夕)」にかかる。
天の香具山・・・奈良県橿原(かしはら)市にある山。海抜152メートル。畝傍(うねび)山・耳成(みみなし)山とともに大和三山の一。山容はなだらかで樹木におおわれる。あめのかぐやま。

*作者について
天智天皇の娘。天武天皇の皇后。天武天皇の死後政務に携わり、皇太子草壁皇子の死後、即位して天皇となった。

さわやかな夏って感じがします。初夏ですね。青と白と緑の色が浮かんできます。
この歌も万葉集では
春過ぎて 夏来たるらし 白妙の 衣干したり 天の香具山
となっています。どうして変わっちゃうのかしら。
「白妙の衣」は斎衣のことのようです。また、山にかかる雲を表しているという説もあります。

本歌取りのキーワード:夏、白
はつなつの風を招いて真っ白なレースのカーテン乾かしている

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by mizuki_nim | 2005-07-29 22:19 | 本歌取り