015 君がため

015: 光孝天皇(こうこうてんのう)
君がため 春の野に出でて 若菜つむ わが衣手に 雪は降りつつ
きみがため はるののにいでて わかなつむ わがころもでに ゆきはふりつつ
あなたのために新春の野に出て若菜を摘んでいるとわたしの袖に雪が降りかかってきますよ。

若菜・・・正月、初の子(ね)の日(後には七日)に、摘んで食べたり贈ったりする草。春の七草の総称。平安時代、宮中で邪気を払い、万病を除くという七種の野草を摘み、内膳司から羹(あつもの)にして献上した行事が民間に広まったもの。

*作者について
第58代の天皇。藤原基経によって陽成天皇が事実上廃位させられ、次の天皇として55歳で即位。藤原基経を関白に政務を執らせた。

親王時代に詠まれた歌で、「君」というのが誰を指しているのかは不明です。大切な人のために、健やかであれと願い、若菜を摘んだのでしょう。優しい光景ですねぇ。

本歌取りのキーワード:春、雪
立春の夜に降る雪眺めてる君の温もり背(せな)に受け止め

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by mizuki_nim | 2005-08-30 22:18 | 本歌取り