『塔』12月号掲載歌


夏の、母の味なるブルーベリージャム琺瑯鍋にマグマのごとく

持ちて来し空瓶いっぱいに詰めらるる藍黒色のジャムの輝き

あれもこれも食べろと言いぬ「子はいつも空腹なる」と信じいるらし

ダイヤモンドダストのごとき江戸風鈴銀座通りにりるりると鳴る

三世代おやこが帯の蝶々を揺らして横断歩道渡れり

有りの実の瑞々しきを音立てて食めばそろそろ秋がはじまる
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by mizuki_nim | 2007-12-15 22:39 |