『塔』四月号掲載歌

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撮影:瑞紀 PENTAXOptioS5Z

箱の中に思い思いの方を向く苺の赤が自己主張せり

匙加減ひとつで甘くなりすぎるジャムや短歌や恋やわたくし

焼きたてのパンの匂いも届けたし歩幅大きく坂をのぼれり *

パン抱えパリっ子気分で訪ねたる後に炬燵の住人となる

チョコパフェを掬いて友がこぼしたり夫との仲が劣化ししこと

たびねずみだったかもしれぬわたしたち海辺橋とうバス停に佇つ



(三井修氏選、*は永田和宏氏も選)
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by mizuki_nim | 2008-04-13 15:52 |