カテゴリ:本歌取り( 22 )

001 秋の田の

001: 天智天皇(てんちてんのう)
秋の田のかりほの庵の苫をあらみわが衣手は露にぬれつつ
あきのたの かりほのいおの とまをあらみ わがころもでは つゆにぬれつつ
秋の稲を刈った田の傍にある仮小屋の屋根を葺いた苫が粗くて、わたしの衣は夜露に濡れていますよ。

かりほのいお・・・「刈り穂」に「仮庵(かりほ)」をかけた語。仮に作った庵(いおり)。かりいお。
あらみ・・・形容詞「粗し」+接尾語「み」
      「み」は原因・理由を表す。ここでは「粗いので」という意味になる

*作者について
中大兄皇子と言った方が「ああ!」と思うのではないかしら(え、わたしだけ?)。大化の改新の中心人物です。

実は万葉集では
秋田刈る仮庵(かりほ)を作りわが居(を)れば衣手(ころもで)寒く露そ置きける
となっていて、作者不詳の歌なのですが、なぜか改作され、天智天皇作となっています。むむむ。
改作後の歌は、天智天皇が、農民の立場に立って詠んだとされます。
わたしは万葉集のほうがリアリティあって好きです。

本歌取りのキーワード:穂、田
金色が流れる滝に見えるだろう刈り穂のときのバリの棚田は
秋の田の刈り穂のにおい吸い込んで藁にまみれた子らがころころ
2つできちゃったので両方のせます。

☆他の方の本歌取りも見てみたい方はこちら

c0053571_2024069.jpgバリ島のライステラス(棚田)
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by mizuki_nim | 2005-07-28 20:32 | 本歌取り

本歌取り

二進法の恋の百人一首本歌取りの企画に参加してみます。

<第一弾>
花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに (小野小町)

人もまたうつりゆく花 いたずらに時を過ごしてセピアの色に

<第二弾>
人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香に匂ひける (紀貫之)

ブルガリに変えたわたしの香に気づく君の匂いはマルボロのまま


<第三弾>
忘らるる 身をば思はず 誓ひてし 人の命の 惜しくもあるかな (右近)

明日から見知らぬ同士になるつもり だからきれいに忘れていいよ

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by mizuki_nim | 2005-07-25 23:05 | 本歌取り