カテゴリ:瑞紀的歌集探訪( 2 )

神戸へ

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今日は曇っています。天気予報によると雨です。

朝ごはん(ビュッフェ)では、オムレツを焼いてもらいました♪うふうふ。
案の定、食べ過ぎました。ビュッフェは危険です。

朝食後ホテル近くの公園を散歩しました。
観賞用の花のほか、ハーブや野菜も植わっていて、楽しかったです。
途中から、やっぱり雨が降ってきてしまいました。
昨日のうちに、いろいろ回っていてよかったです。
そのうちに本降りになってきたので、いったん部屋に戻ります。
テレビで渋滞情報を確認して、三宮まで高速バスで出ることにしました。

昨日くぐった橋の上を、今日は走ります。
本州にわたると、雨が少しずつ弱くなってきました。
三宮に着いた時には、ほとんど降っていません。

ここから「みなと元町駅」まで行きます。パスモが使えそうでしたが、地下鉄の一日乗車券を買いました。

ホテルに荷物を預けて、ハーバーランドを散歩します。休日ですから、混んでますね。

再び三宮に出ました。観光案内所で、地図をもらって、ウインドーショッピングをしたり、雑貨屋さんで革の小物入れを買ったり、
ATAOという神戸ブランドのバッグを見せてもらったりしました。

喫茶店で一休みしてからみなと元町に戻り、書肆スウィートヒアアフターに行きました。
居心地のいいところでした。近くにあったら、通ってしまうでしょう。

夜ご飯は、小さなビストロでいただきました。おいしかったー。
あとは宿で、ポートタワーや港を見てのんびりしました。

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by mizuki_nim | 2015-05-24 21:33 | 瑞紀的歌集探訪

『星状六花』

所属している短歌会の会誌『塔』に「歌集探訪」というコーナーがあって、会員が持ち回りで歌集や歌書の紹介をしている。このコーナーに初めて書いたときの歌集が紺野万里歌集『星状六花』だった。

それから1年半ほど経った今年7月初めに紺野さんからメール便が届いた。封を開けると白いソフトカバーの本が現われた。
それは、日本語、英語、ラトビア語の3か国語によるもうひとつの『星状六花』だった。
この夏はラトビアにいらっしゃると年賀状にあったことを思い出す。

紺野さんとラトビアの交流は、ラトビアの織物作家バイバ・リテーレさんのタペストリー(第4回雪のデザイン賞(2007)で銀賞)を「『星状六花』の表紙に」と紺野さんが依頼されたことから始まる。
それからラトビアの新聞や文芸誌に作品が翻訳紹介され、今夏招待されてラトビアに滞在されたそうだ。
短歌から繋がる縁の広さと不思議さを感じる。

三カ国語版『星状六花』には、2008年刊『星状六花』から抄出の短歌、栞、第一歌集『過飽和・あを』から抄出の短歌、英語での発表作品が収められている。
一ページに横書きで日本語(漢字かな表記)一行、その右下に日本語の発音(ローマ字表記)五行、その左下に英語五行、さらにその右下にラトビア語五行という表記。
ラトビア語については知識がないのでなんとも言えないが、日本語と英語を比べて読むと表現の違いや意味の輪郭の濃淡などの差異が、興味深かった。
また、英語の短歌をじっくり読んだのは初めてだったが、違和感なく音読できることに驚いた。

  みどり児のあしたの夢に降りをらむ星状六花この世のひかり

                       midorigo no
                       ashita no yume ni
                       furioramu
                       hoshijo-rokka
                       konoyo no hikari

  into the morning dream
  of my newborn babe
  might be falling
  snow crystals, star-shaped,
  the light of this world

                       jaundzimušais
                       snauž sniegpilnā rītā
                       viņa sapnī
                       vizošas drumstalas krīt
                       zvaigžņveida sniega kristāli


静謐なたたずまいの歌集だ。
けれど、それだけではない。
重いテーマにまっすぐ向き合う歌も多い。
その姿勢と内容に、わたしはもっとちゃんと考えないといけないな、と思うのだ。

  一千の土鈴(ピースベル)を鳴らす千の手の八月六日それぞれの朝

                       issen no
                       piisu beru o narasu
                       sen no te no
                       hachi-gatsu mui-ka
                       sorezore no asa

  those thousand hands
  ringing a thousand peace bells...
  for each
  a different experience of
  the August 6th morning

                       katram no
                       tūkstoš miera zvaniem
                       ko tūkstoš rokas skandē
                       6. augusta rīta pieredze
                       ir cita

ほかに、時間軸を大きくとらえた作品も多く、とても惹かれる。 

  見つめあふしまらくを鹿とヒトでなく大地溝帯の二匹のやうに

                       mitsume au
                       shimaraku o
                       shika to hito de naku
                       dai-chikootai no
                       nihiki no yooni

  for a while
  gazing at each other
  we're not deer and human,
  just two animals
  in the African Rift Valley

                       mirkli
                       raugoties viens otrā
                       mēs neesam briedis un cilvēks
                       bet divi dzīvnieki
                       Lielā Rifta ielejā

昨年、鳥取県の雨滝という場所に行った。
滝の周りは原始林となっていてそこだけ時間の流れが違っているようだった。
滝の近くの流れに鹿の頭蓋骨が洗われていたのを見たとき、あっと思った。
「見つめあふしまらくを」
きっと、この歌を知らなかったら、その光景は強く残らなかっただろう。
歌が景を引き寄せたのかもしれない。



『星状六花  HOSHIJO・ROKKA  Snow Crystal*Star-shaped  Zvaigžņveida sniega kristāls』
著者=紺野万里
翻訳=アメリア・フィールディン(英語)、ビクトールス・クラブチェンコ(ラトビア語)、リーガ・ブシェビツァ(ラトビア語)
発行所=角川書店 発売所=角川グループパブリッシング ISBN9784046522818
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by mizuki_nim | 2010-09-04 20:21 | 瑞紀的歌集探訪