カテゴリ:投稿短歌( 52 )

待ち伏せする言葉

自分のブログでの報告が遅くなりました。
友人たちがそれぞれブログ等でご紹介くださっています。どうもありがとう!!


第27回朝日歌壇賞(佐佐木幸綱氏選)を頂戴しました。

  あからひく朝の路上に甘き香の近江屋洋菓子店のトラック


1月10日の朝日歌壇に掲載されたわたしのコメントです。

トラックの傍を通った時にショートケーキの匂いがしました。
少し憂鬱な朝に幸せの水位があがったことを憶えておきたくて歌にしました。
小さなことでも心が動いた時のことを詠んでゆきたいと思っています。


この歌は、2010年3月8日朝日歌壇に、佐佐木幸綱氏、永田和宏氏選で掲載されたものでした。
たしか、記事をとってあったはずと思い、いろいろな新聞記事をつっこんでいるファイルを探ると出てきました。

佐佐木評:朝の町の点景を、ややクラシックな文体でうたって心に残る。「あからひく」は「朝」「日」等にかかる枕詞。

永田評:「句跨り」が特徴。「枕詞」も効いた。(※注:他の方の歌の講評に続いているため一部省略)

どうやら「あからひく」が手柄だった模様。

実は、この歌ができる少し前にこの枕詞を知りました。なんという幸運!
北村薫さんに『詩歌の待ち伏せ』というエッセイがありますが、
わたしの場合「あからひく」に待ち伏せされていたのだと思います。

待ち伏せ、と言えば、去年の暮にツタヤで『赤光』(斎藤茂吉著 新潮文庫)を発見しました。
え、なんで茂吉がツタヤに?!?!
と手に取って奥付を見ると平成22年12月1日二刷改版とあり、新刊だったのでした。
5月に茂吉ゆかりの地を訪れたことを思い、これもまた待ち伏せなのだろうと、買って帰りました。(しかし、まだ積読中)

今年は、どんな待ち伏せがあるのか、あちこちをきょろきょろしています。
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by mizuki_nim | 2011-01-18 21:48 | 投稿短歌

朝日歌壇

投票所の壁際に亀立ち上がりひっくり返ってまた立ち上がる (永田和宏氏、佐佐木幸綱氏選9/21)


夢に来る父はふっくらしておりて明け方静かにかえりてゆきぬ (馬場あき子氏選 10/12)
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by mizuki_nim | 2009-10-31 20:30 | 投稿短歌

朝日歌壇♪

「いつかね」と言うときわれの手帳には書き込まれない予定の未来

(6月29日 佐佐木幸綱氏選)


夜の風を部屋に入れれば練習の祭囃子が聞こえて 夏だ

(7月27日 永田和宏氏選)
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by mizuki_nim | 2009-07-29 21:51 | 投稿短歌

美しい世界

木漏れ日の小道をひとり歩くとき世界が美しいことを知る


(5月4日朝日歌壇 高野公彦氏選)
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by mizuki_nim | 2009-06-17 21:16 | 投稿短歌

はがす

病休の昼餉にニュース流れいて「貸しはがし」とは血の出る言葉


(朝日歌壇3月23日 高野公彦氏選)
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by mizuki_nim | 2009-04-15 21:14 | 投稿短歌

ムーミン谷で

海老蔵に似たるが窓に映りしを六本木まで眺めておりぬ

『短歌』公募短歌館 池田はるみ氏選 秀逸 2009年2月号


さむ、寒と湯たんぽに湯を注ぎおりムーミン谷で冬眠したし

『短歌』公募短歌館 成瀬有氏選選 佳作 2009年2月号
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by mizuki_nim | 2009-02-02 20:04 | 投稿短歌

ホットミルク

新しき塔婆のあいだ抜けきたる蜻蛉は空に金糸をのこす

『短歌』公募短歌館 吉川宏志氏選 佳作 2008年12月号



「だから」とか「でも」で始まる言い訳とホットミルクの膜がきらいだ

『短歌』公募短歌館 成瀬有氏選 秀逸 2009年1月号
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by mizuki_nim | 2008-12-29 18:58 | 投稿短歌

いつでも

海からの風が坂道のぼるとき君はいつでも飛び立っていい

『短歌』公募短歌館 今野寿美氏選 秀逸 2008年10月号



わが裡に棲みつきたりし鬼のいて宇治の流れに手を差し入るる

『短歌』公募短歌館 秋葉四郎氏選 佳作 2008年11月号
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by mizuki_nim | 2008-11-10 19:38 | 投稿短歌

おぼろ豆腐と鯛焼き

現代歌人協会主催第37回全国短歌大会

  君の住む町の名前が記さるるおぼろ豆腐をカゴに入れたり(栗木京子氏選佳作)

  分けあえばいつもしっぽを取りしこと鯛焼きひとつに思い出しいつ(外塚喬氏、藤原龍一郎氏選佳作)

どちらも食べ物・・・・・・。


第26回 列島縦断短歌スペシャル(NHK-BS 10/12放送)

お題「漲る」

  激情はふいに漲るものならむ<のぞみ>に乗りて渡る朝川 (栗木京子氏選)

*人言(ひとごと)をしげみ言痛(こちた)みおのが世にいまだ渡らぬ朝川渡る
 という万葉集にある但馬皇女の歌がベースです。


  秋冷の漲りくれば一心にぎんなん拾う人の増えゆく(穂村弘氏選)
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by mizuki_nim | 2008-10-13 21:53 | 投稿短歌

まだ雨が

青空を見ながらここに立っている木の下にはまだ雨が降るから


『短歌』公募短歌館 佐伯裕子氏選 佳作 2008年9月号
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by mizuki_nim | 2008-08-25 21:31 | 投稿短歌