カテゴリ:投稿短歌( 52 )

いろいろな色

なぜ人は急ぐのかしら咲き出した白木蓮に気づきもせずに
この春の限定色という紅で眠りこけてたときめき起こす *紅=べに
車窓から見る暖色の窓の灯はしあわせの数だけあるのだろう
着信の青い点滅手の中に駆け出している横断歩道
駆けてゆく夢のしっぽをつかむとき指の先から七色になる
「かっこいい!」幼子が目を輝かすはらぺこあおむし蝶となるとき
「さみしくはないか」と問えば「別に」とう声色のなきメール淋しも
我が黒く塗りつぶしたる画用紙にあなたは白き花弁を降らす
とりどりの花があふるる彼岸会に父の墓前はモノクロならむ
吾妻橋の赤き欄干から恋を水葬のごと流しきにけり

笹短歌ドットコムに投稿しました。お題は「色 color」
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by mizuki_nim | 2007-04-21 13:13 | 投稿短歌

鳥 桜木 現実

セントラルパークの鳥がいっせいに飛び立つ今日も響く銃声

傷口を雨にさらして桜木は立てり建築現場の中に



別々の時期に詠んで違うのところに投稿した歌ですが、図らずも下の記事と対照となるように思えたので、タイトルをつけて一緒にしました。
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by mizuki_nim | 2007-02-05 20:32 | 投稿短歌

格闘技短歌

 「勝手にしろ」捨て台詞決め歩き出す背中にドロップキックを見舞う

☆ぬくぬくと二度寝している恋人を関節技で起こす冬の日

☆一段と青い秋晴れ見上げつつ十字固めに甘んじている

 念入りにストレッチする女には踵落としがある 注意せよ

 韓流のドラマなら抱き合うところラリアットされフォール寸前


笹短歌ドットコムに投稿しました。お題は「格闘技」

☆付きは笹公人氏選
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by mizuki_nim | 2007-01-11 22:36 | 投稿短歌

かたち

  母さんのまるいおにぎり思いつつ三角形を作るわれの手

  煮込まれて小さくなったじゃがいもがシチュー皿から「おかえり」と言う

  ストーブを出した日の午後セーターを君のかたちに編み上げてゆく

☆しあわせのかたちのひとつだと思うほっぺに触れるねこのにくきゅう



とても久しぶりに土曜の夜はケータイ短歌に投稿しました。お題は「かたち」

☆付きは小池光氏選(放送はされませんでした)
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by mizuki_nim | 2006-11-28 22:29 | 投稿短歌

アニメ短歌

  教科書に冥王星のあらねども墓地に眠るる生身のからだ  「銀河鉄道999」

☆向かい合ひ座らば君はメーテルとならむ列車は夜を走りて  「銀河鉄道999」

☆てのひらに結晶のままある雪が頬で溶くるを罰と思はむ  「鋼の錬金術師」

  ひとりでも生きらるるとは嘯けど「仲間だろっ」とふ言はれてみたし  「アニメ全般」


笹短歌ドットコムに投稿しました。お題は「アニメ」

☆付きは笹公人氏選
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by mizuki_nim | 2006-11-28 22:15 | 投稿短歌

酒によせて五首

選:笹公人氏


男らの輪に神の降るさまを見ゆぬるきビンタンビール飲みつつ

chianti(キャンティ)とふメールアドレス持つ女(ひと)に流るる赤きワインの血潮

ワイナリーの畑(はた)に朝陽が差し込まば美貌の果実まぶしかりけり

上野発ボックス席でカップ酒かぽんと開けつ笑顔の父が

少年の夏を溶かしてゐるゆゑに黄金(きん)に光らむたんぽぽの酒




笹短歌ドットコムに投稿しました。お題は「酒」
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by mizuki_nim | 2006-09-10 14:20 | 投稿短歌

お魚短歌

選:笹公人氏

抱き合へぬハリセンボンがさざなみにやまあらしのジレンマ思ふ

スクランブル交差点には金銀に鱗ひからせ魚群のありぬ


神さまに試されている毎日はたとえ海月になっても同じ 


笹短歌ドットコムに投稿しました。お題は「魚介類」
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by mizuki_nim | 2006-08-02 23:26 | 投稿短歌

わたしの時間へ

Officeの自動ドアから踏み出して夕闇の中わたしを放つ

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撮影:瑞紀 PENTAXOptioS5Z

正確には投稿じゃないのだけれど。
先日受講した笹公人師範の短歌講座に出した歌をちょっと改作しました。

元歌は
オフィスの自動ドアから踏み出して夕闇の中わたしを放つ
でした。
オフィスをオフィースと5音におさまる様に発表したのですが、文字だけでそう読ませたいのなら
Officeとした方がよいかも、とご指導いただきました。
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by mizuki_nim | 2006-06-07 21:08 | 投稿短歌

体の部分

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撮影:瑞紀 Canon EOS Kiss III

寝てる間に生命線をマジックでわたしと同じ長さにしたよ


お日様をためこんでいた石の上腰を下ろして風に吹かれる


土曜の夜はケータイ短歌の5月のお題は「体の部分」でした。
生命線の歌は東野翠れんさんに選んでいただき、お日様の歌は朗読されたようでした。
聞いていないときに限って選んでいただけるのはどうしてなんだ・・・・・・。
聞き忘れたアタシの莫迦~。
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by mizuki_nim | 2006-05-28 14:36 | 投稿短歌

卒業

制服のリボンをひゅっと引き抜いて春の嵐の中で手放す
ひとりだけ卒業生にならなくて顔も知らない山崎くんは
からっぽのロッカーはまだ教科書の匂いをかすかに憶えています
キャンパスにシャッター音と華やかな女子学生のさざめき響く


笹公人さんのところに投稿したもの。

明日わたしも現在の職場を卒業し新しい職場へ向かいます。←単なる異動です^^
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by mizuki_nim | 2006-03-30 22:22 | 投稿短歌