<   2008年 04月 ( 6 )   > この月の画像一覧

翼だったかもしれない


両腕を胸にたたんで懐かしむ始祖鳥だった過去世のことを

『短歌』公募短歌館 河野裕子氏、米川千嘉子氏選 佳作 2008年5月号

このところ選外が続いていたので、うれしいな♪っと。
[PR]

by mizuki_nim | 2008-04-26 19:46 | 投稿短歌

フォルテピアニシモVol.2 追記


いつのえみさんのフォルテピアニシモVol.2には、朗読のほか舞踏のパフォーマンスがあった。舞踏家はいつのさんが敬愛しておられる点滅さんという方。

わたしは舞踏を観るのは初めてで、バレエすらも見たことがないような人間で、その鬼気迫る舞踏を圧倒されながら見ていた。凄みがあって、こわいくらいだった。
ただ、観ていて思ったのは、点滅さんといつのさんはどこか深いところで繋っているのだな、ということ。なんていうか、立っている場所は違うけれど根っこが同じ(竹か?)とか、同じ鉱脈から出てきた(石か?)とか、そんな感じがする。

そのうちに、点滅さんの筋肉が常にぴんと張りつめていることが妙に気になって―パフォーマンスをしているのだから筋肉を使っているのは当然といえば当然なのだが―、肩、腕、足の筋肉を凝視してしまう。しばらくして、唐突に「漲る」ってこういうことなのかと思う。いのちが漲っているってこういうことなのか。

いつのさん同様、点滅さんからも「生」のメッセージが出ていたんだと思った。
[PR]

by mizuki_nim | 2008-04-26 19:25 | 徒然につづる

『塔』四月号掲載歌

c0053571_1550733.jpg

撮影:瑞紀 PENTAXOptioS5Z

箱の中に思い思いの方を向く苺の赤が自己主張せり

匙加減ひとつで甘くなりすぎるジャムや短歌や恋やわたくし

焼きたてのパンの匂いも届けたし歩幅大きく坂をのぼれり *

パン抱えパリっ子気分で訪ねたる後に炬燵の住人となる

チョコパフェを掬いて友がこぼしたり夫との仲が劣化ししこと

たびねずみだったかもしれぬわたしたち海辺橋とうバス停に佇つ



(三井修氏選、*は永田和宏氏も選)
[PR]

by mizuki_nim | 2008-04-13 15:52 |

フォルテピアニシモvol.2

c0053571_21254296.jpg
東京国立博物館 庭園/ 撮影:瑞紀 PENTAXOptioS5Z

4月6日にいつのえみさんの朗読ライブ「フォルテピアニシモvol.2」に行ってきた。
昨年のvol.1でいつのさんのファンになって、心待ちにしていたライブ。
すんごいものをみせていただいた。

しょっぱなの夏目漱石の『夢十夜』の第一夜の朗読から引き込まれてしまった。再び「祇園精舎」(平家物語)や「堅い瓔珞(ようらく)はまっすぐに下に垂れます」(宮沢賢治)を聞くことができたのもうれしい。今回初めて聴いた「ミラボー橋」、こんなにいい詩だったのか(←超失礼)。 

前回は、いつのさんの朗読が映像となって押し寄せてきたのだが、今回はちゃんと言葉で届いた。ああ、こういう言葉たちだったのか。そして、今回も泣いた。「れいこ」という、いつのさんの詩。前もこの詩だった。イメージできても言葉できても泣いちゃうんだ。泣くんだけれど、痛いとかつらいわけではない。魂が震えるときっと涙がでるものなのだね。

ライブの中盤から、いつのさんから「生きるのよ」というメッセージを受け取っているような気がしてならなくて、「生きています、ありがとう」と心の中で何度も何度も呟く。

ライブの後、いつのさんにご挨拶することができた。前回ご挨拶せずに帰った後で何度かメールのやり取りをさせていただいていたのだった。
少しだけお話して、握手して、ハグまでして(!)、とても嬉しい出会いとなった。

嬉しいといえば、歌人の早坂類さんと写真家の岡田敦さん(今年の木村伊兵衛賞受賞!おめでとうございます)にもご挨拶をさせていただくいう機会にも恵まれた。

次回のソロライブは秋とのこと。いつのさんから何が届くのか楽しみ。
[PR]

by mizuki_nim | 2008-04-12 21:26 | 徒然につづる

お知らせ三本立て

歌人の笹公人さん(以下、師範)の第三歌集『叙情の奇妙な冒険』(早川書房)と笹短歌ドットコムを活字化した『笹公人の念力短歌トレーニング』(扶桑社)が発売されています。
第三歌集は昭和のノスタルジーに、笹ワールドの叙情にあふれています。
『念力短歌トレーニング』には、ありがたいことにわたしの歌もいくつか掲載していただいています。
わたしが「きちんと短歌をやろう」と思ったのは、師範のブログと講座での熱血(?)指導があったからです。そのおかげで、短歌会の歌会でも「叩かれてもめげない」「意見を言える」ということができるようになりました。
所属の短歌結社は違うのですが、勝手に門下生を名乗っております。


それから、歌人の黒瀬珂瀾(くろせからん)さんの『街角の歌』(ふらんす堂)も発売されています。2006年に一年間ふらんす堂のホームページで連載していた「街角の歌」の書籍化です。いろいろな歌人の歌をとりあげておられます。
やはり所属結社は違うのですが、黒瀬さん主催の超結社の勉強会に入れていただいています(まだ1回しか出席できていませんが)。
わたしが文語短歌を作り始めたのは、黒瀬さんの第一歌集『黒耀宮』(ながらみ書房 *絶版のようで入手困難です)を読んだことがきっかけです。現代短歌の文語の美しさと奥行きを感じたのでした。


もひとつ!
わたしが所属している塔短歌会の先輩の花山周子さんの第一歌集『屋上の人屋上の鳥』(ながらみ書房)の批評会が開かれます。5月31日(土)13時~。批評会のあと懇親会もあり。申し込みは5月10日まで。
花山さんの歌集は860首がおさめられていて読み応えがあります。絵を描く方らしく歌に色彩があふれています。
[PR]

by mizuki_nim | 2008-04-12 18:28 | 徒然につづる

桜三首

c0053571_221908.jpg

東京国立博物館 庭園/ 撮影:瑞紀 PENTAXOptioS5Z

幹を抱き朽ちてゆきたき我が上にいつまでも花降りしきれ、花

天蓋ゆ花の降り来る春の夜に百年のちの逢瀬を約す
*夜=よ

新月に身体横たえ眸を閉ず桜の森の土となりたし
*眸=まみ
[PR]

by mizuki_nim | 2008-04-06 22:46 | 徒然に詠める