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『塔』11月号掲載歌

あの夏は暑かったのか 窓越しの青空だけが記憶より出づ

背上げせしベッドに胡坐かきながら死は怖くないと父は言いき

「予定より早すぎるが」と豊水の果汁に指を濡らして言いき

仏壇に濃く果物の匂うとき父が味見をしていると思う

定年後するはずだった篆刻の入門書の背が棚に色褪す

墓参とは決して言わざり<別宅>に行くとう母が帽子を被る


(花山多佳子氏選)
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by mizuki_nim | 2010-11-24 21:37 |

あたたかい手

ひとと握手をしたり手を取りあったりするとき、
なぜか、いつも手が冷たい。
それで、いつも相手に申し訳なく思う。
冷たい手でごめんなさい。

でも
わたしの立場(?)から考えてみると、
いつも相手の手があたたかいということだ。
いつもわたしはあたたかさをもらっている
ということになる。
そう思うと得した気がする。

今日、大切な友人が別れ際に手を握ってくれたのだが、
彼女の手はとてもあたたかかった。

ぼんやりと電車にゆられているうちに指先があたたかくなってきた。
ああ。
ありがとう。
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by mizuki_nim | 2010-11-03 20:15 | 徒然につづる